沼田の日記(仮)

柔道と柔術といろんな事を書いていきます。

ペナン国際 試合編

11月28日から1週間マレーシアに行ってました。FESCOM PENANG INTERNATIONAL JUDO CHAMPIONSHIP 2018(ペナン国際)に出場するために初のマレーシア。

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話を貰ったのが確か8月だか9月だか。最初は柔術の大会にエントリーする予定だったのが気付いたら柔道の試合にエントリーしてました。

 

理由としては今年1年間は道場の運営も含めて柔道の活動が柔術に比べて多かったのと、海外で指導する機会が増えてあちこちで技術指導してるのに「実力が伴って無いんじゃないか説」があったのでそれを払拭したかったから。ついでにもう一つ理由はあったけどそれは後ほど。

 

そんな感じで茨城の高校県チャンピオンと愛しのT司くん、それとコーチのT田先生と一緒にマレーシアはペナンへ。

 

沼田は-81kg級にエントリー。81kgでの試合は中学2年の夏以来。あの時は確か地区大会優勝して県大会も優勝候補だ何だって騒がれて第1シードで出場したのにまさかの1コケ。茫然自失で1時間くらい試合場の前で黄昏てた。柔術では道着抜きで80kg位で出てるから余裕かと思いきや、ニュージーランドとカナダでめちゃくちゃに肥えた沼田の体重は減量初日は96kg。15kgの減量をする事に。ちなみにブログをサボってた1番の理由はこれ。頭全然回んない。

 

減量の方法はいつか書くとして、現地のホテルにサウナもバスタブも無くて水抜きが出来ず、計量前日と当日は絶食状態。椅子から立ち上がるだけで立ちくらみが半端じゃない状態。

 

それでも英語喋れるのがチームで沼田しかいないし飛行機のチケットとかホテルのブッキングとかも沼田のスマホに全部入ってるから動かざるを得ず。フラフラでも仕事だけはこなした自負はある。あ、気付いてると思うけど愚痴ですよこれ。

 

2日目にルールミーティングと組み合わせ。この時の沼田はほぼ廃人状態。多分話とか噛み合ってなかったかもしれない。ヒトモドキだ。でもそんな状態でも英語使えるようになったのは成長だなぁ。まあその時はそれどころじゃなかったけど。

 

現地入りして3日目が大会の初日。この日は県チャンプが全試合オール一本を成し遂げぶっちぎりの優勝で会場を爆発させるとともに沼田とT司くんのプレッシャーを倍増させるという活躍をして閉幕。2日目の計量は大会の合間に行われて、沼田は-200gでパス。1ヶ月半で15kg。死ぬかと思った。ちなみにリカバリーはこちら。

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写真撮るよりも生存本能が勝った図ね。お粥は飲み物!と言わんばかりの勢いで胃に流し込んだ優しい味は30秒でパウチから姿を消しました。

真ん中にある100ACTIVEって書いてあるやつはマレーシアのスポーツドリンク。アクエリとポカリの合いの子みたいな味。虫歯になりそうな後味。ヤクルトは東南アジアはどこでも人気。

 

そんなこんなで夜もうどん食べてしっかりリカバリーして試合当日。

予選ラウンドはインド代表と。沼田は緊張で超ガッチガチ。自分がコーチだったらめちゃくそに言ってると思う。最後は袖釣りの大外刈りから腕十字で一本勝ち。んー、クソみたいな試合!f:id:newazalove:20181211220356j:image

 

2回戦はマレーシアの選手。応援も結構いた気がする。なんで覚えてないかって?緊張してたからだよ!!

力強いしガムシャラに攻めてくるから捌き切れず指導が沼田に入る。反則ギリギリの引き込みをするもスイープ出来ずにやや劣勢。やばいと思って払い巻きにいって潰れたところで腕を極めて腕緘返しに。結構深く極まって音が鳴った気がするし、相手が沼田の腰を二回叩いたから一本!と思ったら主審は待て。からの続行!!頭にきて抗議しまくったけど覆されず。この瞬間に沼田のヒール役は確定。県チャンプが作ってくれた日本人の評判をぶち壊したまま最後は裏三角で絞めて一本勝ち。良くない勝ち方。大人気ない。f:id:newazalove:20181211220932j:image

 

昼休憩を挟んで準決勝。相手はシンガポールの代表選手。シーゲームズでも準優勝してる強豪。うん、ぶっ飛ばされた☆

組んだ瞬間にヤバイと思ったけど敢えなく背負い投げで轟沈。会場爆発。悔しい。けど、一発投げられて気持ちが晴れた。緊張がスーッと消えていった。

 

そして3位決定戦。相手はオーストリア人。

試合前に何度も吼えて気持ちを昂ぶらせて、それでも緊張して、でも試合が出来ることを嬉しく思って、待機スペースでニヤニヤしてた。マジで気持ち悪いと思う。

 

相手の圧力と張り合いながら寝技に持ってこうとするもガードが固くて取りきれない。それでも組み際なら、と一本背負い。技有。あとは時間切れを待つだけ、と思うと逃げ腰になって攻められる。いくしかないと思って横捨身。相手が浮いた感触があった。ああ、久し振りに人を投げたな。一本勝ちで無事に3位に。f:id:newazalove:20181211221614j:image

 

なんとかメダルを持ち帰れた。でも「また主役にはなれなかった」とオカンに電話しながら悔しさを感じてた。

 

それでも、沼田はこれで一区切り付けようかと。これが最後のつもりで準備してきて、優勝でなくとも自分なりに良くできたかなと。これからは柔道は指導者として頑張りつつ、団体戦とか紅白戦は出るくらいで、第一線で戦う道場の選手を見守ってたい気持ちが強くなってた。だからこそ、ケジメの試合をしたかったからマレーシアまで来た。

 

柔術はまだまだ出るけど、柔道選手としての沼田は封印と。

 

良く頑張った、俺。f:id:newazalove:20181211222541j:image